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金融仲介機能のベンチマークを全106行見た雑感 ~第五弾:テーマ別に見せるべし~

第五弾は、金融仲介機能のベンチマーク(以後、ベンチマーク)はテーマ別に説明した方がはるかに伝わりやすくなるという話です。

 

ベンチマークはたくさんあります。共通ベンチマークが5つ、選択ベンチマークが50です。全部で55ありますが、切り口によっていくつかのグループに分けられます。そのため、これらがばらばらで説明されるよりもある切り口、つまりテーマによってまとめて説明された方が分かりやすくなります。

 

ここでのポイントは二つあります。

 

一つ目は関連する複数のベンチマークの繋がりを述べることです。

なぜなら、一つのベンチマークからではある視点からの情報に限られますが、関連する分野のベンチマークの情報も併せて理解することで、より広く深く理解できるようになるからです。

 

事業再生を例にとると、これにまつわるベンチマークには下記があります。

 

共通2 金融機関が貸付条件の変更を行っている中小企業の経営改善計画の進捗状況

選択20 ファンド(創業・事業再生・地域活性化等)の活用件数

選択23 事業再生支援先における実抜計画策定先数、及び、同計画策定先のうち、未達成先の割合

選択24 事業再生支援先におけるDES・DDS・債権放棄を行った先数、及び、実施金額(債権放棄額にはサービサー等への債権譲渡における損失額を含む、以下同じ)

選択25 破綻懸念先の平均滞留年数

選択42 地域経済活性化支援機構(REVIC)、中小企業再生支援協議会の活用先数

 

このうち、例えば実抜計画策定先数のうち未達成先の割合が低いから破綻懸念先の平均滞留年数が短くなった、などと言えるかもしれません。

 

二つ目は、定性情報を充実させることです。

例えば、事業再生にまつわるものでは、事業再生を推進するための行内体制、施策、地域内での連携状況などいろいろな補足情報が考えられます。これらは個別のベンチマークと紐付けられるというよりは、事業再生というベンチマーク群に紐付けられるべき性質の情報です。

 

ベンチマークという定量情報は確かに分かりやすいという大きなメリットがあります。しかし、その単純であるというメリットの裏返しは、一律に同じ情報として捉えられてしまうというデメリットにもつながります。つまり、内実は全く違うのに、ベンチマークとしては同じ数字になってしまうケースもある。このような状況で読み手に正確に理解してもらうためには定性情報が欠かせないということです。

 

定性情報についてはテーマ別の説明でなくても非常に重要です。しかし、テーマ別であるならなおさら銀行としての力点を主張しやすくなります。抽象度が高い方が経営陣の考えに近い形で示せるからです。

 

実は、今日の話が出来ている銀行はそれなりにあります。ということは、できていない銀行も意識さえすればすぐできるということでもあります。数多くの銀行が自行を分かりやすくアピールしてほしいものです。

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