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事業承継における世代間のずれをどう乗り越えるか②~創業者側で大切なこと~

 

前回、事業承継における後継者側において大事な点は創業者への敬意を持つことだと書きました。

なぜなら、事業承継がこじれるのは感情的なもつれが大きいためです。

 

一方、創業者側にとって大切なことは、どうすれば後継者に思いが伝わるかを考えることでしょう。

 

大抵の企業には創業者が大切にしている思いというものがあります。

それは客に癒しを提供するものだったり美味しさを提供するものであったり様々でしょうが、何か経営者が大事にしてきたものがあるはずです。

 

しかし、いざ事業承継となると、これら思いの部分がないがしろにされ、業績を改善するにはどのようなやり方がよいかという方法論に終始しがちとなってしまいます。ここで対立が起きることが多いのですね。

 

でも、対立の裏には「思い」のすれ違いがあって、これはあまり意識しませんから気付きにくいですが、これが原因で話がかみ合わないことは多々あるのです。

なぜこのようなことが起きるかというと、後継者に創業者の思いがあまり伝わってないからではないでしょうか。

 

もちろん、思いのような経営理念は大切ですから、口で伝えることはしているでしょう。

でも、伝えたからといって必ずしも「伝わる」とは限りません。

本来の意味で伝わるとは腹落ちしてもらうことです。

つまり、言葉の意味、字面だけでなく、なぜそれが大切なのか、客や社会にとってどのような意味があるのか、自社の強みとどう結びついているのか、このあたりまで身体で覚えないと真の意味で伝わったことにはならないでしょう。

そこまで深い理解をしてもらうには言葉で伝えるには足りません。

たくさん経験をさせて、失敗をさせて、そのうえで後継者の考え・意見も吐き出させる。

 

ここまでして腹落ちしてもらったらようやく事業を託せる。

逆にここまでしてやはり分からないようだったらほかの後継者にした方がよい。

親族だからといって思いが共有できないのに強引に事業を承継させようとすると、創業者が大切にしているものがいずれ壊されていくのを眺めるという地獄を味わうことになります。

 

その代わり、思いを本当の意味で共有できたのであれば、方法論の違いはあまり問題とはなりにくいでしょう。

ゴールが同じなら、そこに辿り着くまでの方法としてどれが正しいのかは比較的検証しやすく、軌道修正もしやすいからです。

 

前回の後継者側が創業者を尊重するという視点で言えば、創業者の思いを大事にすることがなにより創業者を尊重していることにもなります。

 

これが理想の状態でしょう。

 

理想を実現するために、創業者はどうすれば思いが「伝わる」かを徹底的に考えなくてはいけないのです。

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