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金融仲介機能のベンチマーク④~温度差のある選択ベンチマークは何か~

金融機関ごとの特色が分かる項目とは

金融仲介機能のベンチマーク(※1)について、前回までにほとんどの金融機関が掲載している選択ベンチマーク、逆にどの金融機関も掲載していない選択ベンチマークについてコラムを書きました。今回は金融機関ごとに掲載率に差がある選択ベンチマークについて書いていきます。具体的な基準として、ベンチマークを公表している金融機関の掲載率が3割から6割の選択ベンチーマークをピックアップすると下記の項目になります。ここで、6割以上の項目についても金融機関ごとの差があるのではないかという意見があるかもしれません。しかし、一部の金融機関は選択ベンチマークを一つも掲載していないなど、そもそもの開示姿勢に差があることを考慮すると、6,7割の掲載率である項目については開示に積極的な金融機関は概ね掲載しているだろう、つまり項目ごとの差は少ないだろうという考えに基づいています。

 

掲載率が3割~6割の選択ベンチマーク

1. 全取引先数と地域の取引先数の推移、及び、地域の企業数との比較(先数単体ベース)

2. メイン取引(融資残高1位)先数の推移、及び、全取引先数に占める割合(先数単体ベース)

7.地元の中小企業与信先のうち、無担保与信先数、及び、無担保融資額の割合(先数単体ベース)

11. 経営者保証に関するガイドラインの活用先数、及び、全与信先数に占める割合(先数単体ベース)

14. ソリューション提案先数及び融資額、及び、全取引先数及び融資額に占める割合

16. 創業支援先数(支援内容別)

20. ファンド(創業・事業再生・地域活性化等)の活用件数

23. 事業再生支援先における実抜計画策定先数、及び、同計画策定先のうち、未達成先の割合

39. 取引先の本業支援に関連する研修等の実施数、研修等への参加者数、資格取得者数

42. 地域経済活性化支援機構(REVIC)、中小企業再生支援協議会の活用先数

 

どのような分野に差があるのか

上記が金融機関ごとの掲載率に差がある項目ですが、項目だけではどの分野を重視しているか分かりにくいですね。私の主観でグルーピングしますと、地域への貢献が1,2,20、担保・保証に過度に依存しない融資が7,11、本業支援が14,39、創業が16,20、事業再生が20,23,42といったところです。上記分野はいずれも重要ですが、各分野における項目間で掲載率に差があるということは、金融機関ごとに重点のかけ方が異なっているという証ではないでしょうか。

 

どう活かすべきか

それでは金融機関の利用者としては、上記情報をどのように利用すべきでしょうか。事業者側においては、本業を支援してほしい、創業したい、経営が厳しいので事業再生の支援をしてほしいなど多様なニーズがあると思います。それら個別のニーズに応えてくれるのにどの金融機関がふさわしいのか判断する際に、希望する分野におけるベンチマークを重点的に公表している金融機関を第一候補とできる、といった利用の仕方があります。

個々のベンチマーク一つ一つの意味は金融機関外部の目からは分かりにくい面もあると思います。しかし、それら個別のベンチマークも上記のようにいくつかの分野にグルーピングできます。つまり、個々のベンチマークの掲載内容ではなく、分野ごとのベンチマーク集団によって、金融機関の特色を見極めるという方法もあるのではないでしょうか。

 

(※1)金融仲介機能のベンチマークについては、2017年5月13日のコラムで説明しております。

(注)本コラムにおける集計結果は、2017年5月16日現在公表されている情報に基づいて我々が独自に集計したものに基づいています。

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