サービス内容黒字経営の事業者様へ〜相談したい気持ちに応えます〜

金融業界に激震が走っているのを知っていますか

事業性評価融資という流れ

今までこのコラムで事業性評価及びそれに基づく融資について何度か取り上げてきました。

しかし、事業性評価とは何か、ということに正面から触れておりませんでした。

これを知らない事業者様も中にはおろうかと思いますので、簡単に説明しようと思います。

 

現在、金融庁主導で金融機関の融資姿勢に大きな変化が起きようとしています。

それは、事業性評価というものです。

この意味するところは、担保や保証に過度に依存せず、会社の事業の中身を見て融資しましょうという考えです。

 

ここ数年間の話なので比較的最近の動きです。

今、金融庁は大きくこの方向に舵を切っています。

金融機関の受け止め方は賛否両論ですが、報道を見る限り、戸惑いの方が大きそうです。

 

今までと何が違うか

では、事業性評価融資は今までと何が違うのでしょうか。

二つのポイントがあります。

 

一つ目は「担保や保証に過度に依存しない」ということです。

つまり、今までの金融機関の融資というものは、金融庁がそのように指導していた面もあるのですが、融資をする際に担保や保証がないと極めてハードルが高かったのです。

融資をお願いした際、担保や保証人を追加で求められたことがある経営者は多いのではないでしょうか。

今後は、十分な担保や保証がなくても積極的に融資しましょう、ということですね。

 

では、担保や保証がなくて、一体何に基づいて融資するのか、という点が二つ目の会社の事業の中身を見ましょうということです。

逆にいえば、今までの融資(より正確には金融検査マニュアルという金融機関が債権を評価する方法を詳細に定めたルールができてからの2000年代以降)は事業の中身を見ていなかったということですね。なぜなら、担保や保証を十分にとっていたので、事業を見なくても、もっといえば事業から生まれる収益で返済できなくても、担保や保証によって回収が可能だったからです。

 

なぜ変わったか

なぜこのような動きに変わったのでしょうか。

簡単にいうと、担保や保証に過度に依存する融資のままでは将来的に金融機関が潰れてしまうという危機感があったからです。

 

そのような融資では、担保や保証を十分に提供できる会社に多数の金融機関が殺到します。金融機関は担保・保証があれば事業の中身は見ませんので、そのような状況では経営者と信頼関係を築くことができません。そうするとどうなるか。

金利競争に陥るのです。

金利収入は金融機関の最も基本となる収入ですから、金利の低下が続くと金融機関の経営にも大きな影響を与えるわけですね。

 

そこで、事業の中身を見て、事業から生まれる収益で返済できると判断できるのであれば、担保や保証が十分でなくとも、適正な金利を設定して融資しなさい、という流れになったのですね。

 

事業者にとってどんな意味があるか

では、そのような流れは事業者にとってどのような意味があるのでしょうか。

まず、融資をお願いするスタンスを明確に変えるのが良いと思います。

事業性評価の動きは金融業界には大きなイベントですが、まだまだ事業者には伝わっていないように感じます。

そのため、以前と同じように担保や保証がないから、赤字が続いているから、債務超過だから融資をお願いしてもダメだろうという経営者はたくさんいます。

しかし、以前はダメでも今なら融資に応じてくれる可能性は高まっているのです。

 

一方で、金融機関に事業の中身を伝えることが今までより重要になったことも認識してほしいと思います。

上述したように、金融機関としても事業性に基づいて融資したいと思っているのですが、経営者が思っている以上に金融機関は会社の事業に理解をしていないケースはあると思います。

しかし、そのような場合であっても、どうせ金融機関には事業の中身なんてわからない、とたかをくくらずに、担当者が事業を理解するのを丁寧に助けてほしいと思うのです。

 

金融機関は、事業を理解した上でお金を貸したい。

経営者は、お金を借りる為に金融機関による事業理解に協力する。

 

一方的な関係がうまくいかないのは世の常です。

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